PWL ── Philosophy as a Way of Life ── は、「生き方としての哲学」と訳されます。哲学を、知識や学説としてではなく、生き方そのものとして捉える考え方です。
もともと、哲学は生き方だった
古代ギリシャ・ローマにおいて、哲学は、書斎で学ぶ理論ではありませんでした。当時の哲学者たちにとって、それは、日々の修練を通じて、より善く生きるための実践でした。怒りや恐れとどう向き合うか。何を求め、何を手放すか。死をどう受け止めるか。哲学は、生きることに、直接つながっていたのです。
いつしか、学問になった
ところが、時代が下るにつれ、哲学はしだいに、専門家が書斎で営む学問へと変わっていきました。難解な概念を分析し、論文を書く。理論としては精緻になっていく一方で、生き方とのつながりは、薄れていきました。
取り戻された、古い哲学の姿
20世紀、フランスの哲学者 Pierre Hadot は、この古代の哲学の姿を、あらためて世に示しました。哲学とはもともと、知識を蓄えることではなく、生き方を変えるための、精神の修練だった、と。
PWL は、この古い哲学を、もう一度生きようとする構えです。学んだことが、生き方そのものを変えていく。知識を増やすことではなく、その変化にこそ、哲学の本来の力がある──そういう立場です。
だから PWL においては、「何を知っているか」よりも、「どう生きているか」が問われます。哲学は、本棚の中ではなく、日々の暮らしの中で、試されるものになります。